〜ひとこと!いただきます〜


小柳 敏彦 氏

日本プライマリケア学会認定医、日本内科学会
日本肝臓学会、日本医学教育学会会員
内科医師


Toshihiko Koyanagi



                  -
小児科学 "PEDIATRICS" の教科書を紐解くと、

情緒の分化について、Bridges は次のように説明している・・・



『原始的な心の動き「情動」 "emotion" は、

「快、不快、怒り、恐れ」の4つの要素から成り立っている。

「情動」はヒト以外の動物にも存在する生命活動に必要な要素である・・・



ヒトが成長するにつれて、

「情動」は「喜ぶ、笑う、楽しむ」などの「情緒」に発展していく。



高い学齢になるにつれて「情緒」は、

「真、善、美」という「情操」に育っていくのである。』


・・・・


ヒトの発達と脳の仕組みとには関連性があるようだ。



ヒトの脳の表面は、広い範囲にわたって大脳が取り巻いている。

大脳とは、ヒト固有の知識や知能を管理している脳である。



そのヒトが他の生物と決定的に違いうのは、言語を持っている点だ。

言語は、大きく発達した大脳によって緻密に制御されている。



生物の進化につれて、大脳は次第に発達していく。

生物の最高進化形態であるヒトは、

高度な知識や複雑な理論を理解し、

言語という道具を使って、

膨大な知識の集積ができるようになった。

言語を操る能力は、大脳の高次機能の活動そのものなのだ。



それに対して、生まれたての新生児は言語を操れない。

新生児がまず最初に示す表情は「快と不快」の反応である。



Bridgesの言うように「快と不快」は

生物にとって最も原始的で根元的な「情動」である。



原始的で根元的な「情動」を司る脳の周りに、

言語を操る高度な機能を持った大脳が発達して

ヒトは成長していくのである。


・・・


日々の診療・日課に流され、

自分にとって大切な『何か』を見失いかけていた時、

ひょんな事から、僕はこのメルマガに出会った。



「ピアノのおけいこ」のテクストは、

難解な音楽概論を訓詁注釈するものでもなければ、

高度な演奏技術を授けてくれるものでもない。

大脳でしか理解不能な、小難しい音楽理論ではないのだ。



この不思議な力を持ったテクストは、

「音・楽」の枢要をコンパクトに伝え、

そして、本音で語りかけてくる口調が、

忘れかけていた大切な『何か』を僕に呼び起こさせてくれる。



信じるものへの謙虚な態度・・・

愛するものへの真剣な情熱・・・

形式的な教習の概念を捨象する潔さ・・・



一言でいってしまえば、

そう、このメルマガ、読んでいて気持ちがいいのだ。



文字という言語の一形態をとって、

そのテクストは一旦、理論的な内容を諒解しに大脳に進入するが、

瞬間、転轍しヒトの根元的な脳を快く刺激して、

原始的な「情動」の「快」となり、

その『何か』を僕に想起させた後、心の琴線に触れる・・・・


夾雑な思考形式に苛まれていた僕は、ハッと気づいた・・・


そう・・・僕は、このメルマガに、

その見失いかけていた『何か』を今、現在、教えられている・・・


『人間は美しいものだけに心を動かされる・・・・』



なるほど・・・

このメルマガは、「快」を誘発すると同時に、

実は・・・

『真、善、美』という、僕の「情操」にそれを語りかけていたのだ・・・


・・・・・・


ピエールから、メルマガ発行者へひとこと・・・


・・・


・・・


圭子先生、胃の検査は受けたん?


ほったらかしの自己判断はダーメピョーン!

今度は、赤坂でガンガン飲もうと思っているんだからぁ〜!


                2007年 5月20日   小柳 敏彦
              


本当の姿・・・

pierre tossy


小柳敏彦氏と、はじめてお会いしたのは、2005年をあと1日残した、2年前の暮れでした。




スタジオキキ
野知律子さんの紹介で、

東京都港区の麻布十番にあるカフェレストラン ウインザーにて

おいしい時間をごいっしょさせていただきました。


                    彼は、「少年時代は、この麻布十番で過ごしたんですよ・・・」と

                    懐かしい麻布十番のハナシや、音楽やメルマガのことまで、

                    初めてお会いしたとは、思えないくらい3人で熱くおしゃべりしましたねぇ。



                 2005/12/30

かつて私も、港区三田に住んでいて、

「この横断歩道から見える東京タワーが、イチバン美しい!」と、

しつこく言い続けたので、帰り道を遠回りして、ここまで歩いただきました・・・。


あぁ、懐かしい。





病人を「病気になる前の生活の場」から診られる臨床家になりたいと考えて、

大学病院には残らず、一般病院へ就職を決めました。




こちらが仮の姿なのだとか・・・


内科医:小柳医師

東京女子医大、都立駒込病院などの専門医療機関でも研修を積んだ

キャリアと、志の高い小柳氏には、たくさんの顔があり

メルマガ執筆や、電子医学辞書の作成、そして、作曲者でもあります!


多忙であるにもかかわらず、常におだやかで、ユニークで、少年の瞳を持ち続けている、尊敬する人です。


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    体調があやしい?・・・と思ったら「家庭の医学」ならぬ、
    電子医学辞書の【医学と健康の豆知識】で、調べます。

    現役の内科医師の彼が、わかりやすい言葉で
    ていねいに説明してくれています。

           

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そして、作曲者であり、キーボードでの演奏も!!!




とても、マニアックな機材を使用しています!


「楽譜は、読めないんです!」と言いながらも
かなりの曲を作曲しています。

とっても心地好い音楽で、気持ちが落ち着いていくのがわかります。


で、かなり高度な作曲能力をお持ちです。


ぜひぜひ、お聴きくださいね。

では、オリジナル・ミニコンサートで、どうぞ癒しの時間を・・・・・。





ステキな感想を書いていただき、ほんとうにありがとうございます。
いつか、いっしょに音楽したいですね!大分市でのハンドベルも、できたらいいなぁ。

どうぞ、これからも作曲を続けてくださいね。



あ、胃の検査・・・・・・・・ですよね。
もう、痛くないです。。。

2007年 5月30日

竹内圭子



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